2011年8月20日土曜日

Otherside




近道 どんぐりの道 トトロより日本人に会いたい


 繁華街も横を見るとすぐ海

急に動いた橋

Osborne Houseほんの一部

やるせない休日。おちこみ、いらいらし、自分が自分にたすけてほしい、むなしいサイクル。そんな気分に合わせて、雨と風がすごくてRed Hot Chili Peppersがかかっててここはイギリスの素朴な島で、海が荒れて、むずむずくるしくて

む・・場面としては悪くないな、なかなかおしゃれなシチュエーションでは・・こうして、結局はくだらないことを考えてしまう。なんてださい私。東京にいるときは、なんとなく孤独に飢えていて、ほうっておいてちょうだいなんて思っていて、だからこそ今ここにいるのだけど、今まさにほうっておかれていてさみしい。

ほんもののホームアローン。
しかし、誰かにかまってほしくて海を見ながら世界の遠さに嘆きつつ、PCをあけたら即刻に友達と繋がって話ができた、今度は世界の小ささにおどろく。時差のおかげで人を眠くさせて申し訳ないけど、本当に助けられたよ。今の便利な世の中でさえこんなにもきりきりするのに、マルコポーロやコロンブスは本当にすごい。勇気があるなぁ。
第六感も働かなければ、さして想像力もない私。ここで何かを発見するたび人と分かち合いたくなる。けれど「あそびに行くね」て言ったら本当に来てしまいそうな友達ばかりなので、その時までいろいろ大事にとっておくね。

優しいひとばかりでもなければ、甘い話ばかりでもなく、他力本願でも生きていける気がしてたけど、今は自分が止まると本当に時間だけが擦り減る。なんてシンプル。
これは出る杭打たれる痛さ、成長痛か何か そう思いたい
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気分転換に今日はふらふら町まで歩く、天気も最高。何回おなじ道を歩いても、この島はかわいらしくて仕方ない。何度も夕焼けに感動する。心くじけては、島のチャーミングさに励まされる。谷川俊太郎の「だいすきだよ ゆうやけ」という詩の一部が毎日あたまを過る。
ここでの物の価値がまだよくわからないけど、シュワルツコフのシャンプーが£1(約130円)で買えたよ。そして‘500日のサマー’と‘INTO THE WILD’のDVDが各£3(約390円)。決して物価が安い国ではない中こういったものはじめ、お酒やお菓子は特に安い気がする。つまり、私のすきなもの、どうりで居心地がいいわけ。
薬局で日用品を買ってふらふら歩いてたら図書館を発見、近道も発見、テニスコートのある大きな公園も発見。さらにひたすら歩き続けて港に出て座ってたら、なんとその場所ごと動き出して向こう岸に渡った・・!トムソーヤ、どうやらFLOATING BRIDGEなるもので、向こう岸の町とこうして行き来している様。ただのビニール袋ぶらさげてる割に遠くまで来てしまってあわあわしたが、そこに「オズボーンハウス」の看板を発見し、さらに進むことを決心。

オスボーンハウス
ヴィクトリア女王が愛したことでとても有名な、かつてのイギリス王室の離宮なのです。歩きすぎて足がもつれにもつれ、操り人形みたく坂を上って到着。ものすーごい広くて、きれいなガーデンで、さらにビニール袋の自分が迷い込んだおばさんに思えて、ここは閉園間際にいそいで見るには惜しすぎると考え即刻退散。次回ゆっくりまわろう。

気づいたら5時間くらい歩いてた。

その後クリニックに行く。仕事の健康診断で背丈を測ったのだが、あの小さいころ柱にマークしたような測り方で、案の定159㎝で記録。いつも154cm・・

細かいことは気にしないところも、やっぱりいい。


毎週金曜日、老人ホームのLUNCHはFish&Chips
余生を楽しむスタイルがとても気に入っている


 

2011年8月12日金曜日

「私こんな町に住みたかったの」

COWES WEEK !!

Mediaもたくさん

部屋から海


大きい窓と壁のひび


部屋からのヨット


がんばれ日本



I came back to the civilized world.....

ここ一ヶ月弱ほぼネット環境なく過ごし、今日やっと文明社会と繋がって、みなさんのお気遣いのメールから、イギリスで深刻な暴動が起きていることを知りました。ありがとう、私は無事!


ここのとこ何をしてたかというと、ロンドンで3週間を過ごした後3日前にイングランド南方にあるthe isle of wightという島に移動して、今ここの老人福祉施設でせっせと働きはじめたところ。一日9時間、週休2日、日本にいるときと同じリズム。

はじめてのLondon-天気やごはんの心配は一瞬で吹き去り、私はここがだいすきになってしまった。煉瓦でできたヒストリカルな建物の数々、lovelyとしか言いようがない。ほめたいところが多すぎて、ロンドンのあれこれは追々。ともかく、この土地に惚れて移住した葉加瀬太郎さんにひどく共感している。

今私の住んでいるisle of wightのCowesという町はというと、何もなくて最高なのです。場所や諸々the isle of wightリゾートなのに控えめで、自然がいっぱいあって、海に囲まれて、とてもFestivalが多い島!特に有名なのは音楽とヨットと王族との関わり、歴史が深い土地。世界過去最大の野外ロックフェスがあったところ、今でも毎年大きな野外フェスがある。また、世界規模のヨットレース「アメリカスカップ」発祥の地。

そして今まさに!世界大会が私の町Cowesで行われている。Cowes Weekといって、一年で一番、この港に国内外から人が集まる時期のよう。本当に人がすごい、ヨットの数のすごい、貴族がいる。

日本の旗も見つけて、すこし恋しくなる。がんばれ、日本と私。

振り返ると、なにかに導かれたかのような上半期だった。まずは喉から手がでるくらい求めたVISAが運良くとれたこと(何かが欲しくて胃がきりきりしたのはこれがはじめて)、退職するタイミングがナイス、仕事が見つかった、プライベートもきりがいい。ロンドンが私を呼んでいる、という思い込みでここまで辿り着いた。

ロイヤルウエディングの年に来たこと、きっと一生忘れない、ケイトがかわいくてすき。そして来年はロンドンオリンピック!CowesもHOT真っ只中、海沿いにBARが並んで音楽と笑い声と空と風がある、花火も。行く先々で「ナイスタイミングで来たね!」と何度も何度も言われた。そういえば今年のおみくじは2回とも大吉だったなぁ、旅立:行く先利益あり。 

職場から与えられたマイルームが狂おしく魔女の宅急便。働いてるとこの一番上に住んでいる私、目に見える景色も、町も、気持ちもまるでキキで切なくていい。半人前の自分とリンクしている。

その上、パン屋のオソノさんもいる。そっくりなの、みにきてほしい。
「私こんな町に住みたかったの」 - キキ